鹿の意味すること~秋・その4 - 心も身体も健康になろう~池部秀則のブログ
この続きです。
百人一首003 柿本人麻呂
あしひきの 山鳥の尾の しだり尾の
長々し夜を ひとりかも寝む
あしひきの やまどりのをの しだりをの
ながながしよるを ひとりかもねむ
【山鳥の尾の、あの長く垂れ下がった尾のように長い夜を(あの方は来てくれないまま)独りさびしく寝ることだろうか。】
秋の夜長とはいうが、より夜の長い冬を「冬の夜長」とは言わない。秋になって日が昇るのが遅いし、日暮れは早い。夜が長くなったと感じられることが❝秋の夜長❞である。
中世、通い婚の時代である。夫は妻の元を訪れた。訪れないのは他の女のところにいるからである。とくに夜が長くなると、その寂しさはよりいっそうのものとなる。
妻はこれを恐れた。
奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき
鹿が鳴くことは、未だその鹿がひとり寂しく、伴侶と遭遇していないことを示している。
※時間がないのでここまでにします。
